みなさんこんにちはドローン操縦士のえいじです。寒い冬や寒冷地でバッテリーの温度が低いとドローンが墜落する可能性があります。今回のブログでは
- 何故バッテリーの温度が低いと危ないのか?
- 寒いときはどうしたら良いのか?
について情報をシェアしてみたいと思います。
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バッテリー温度が低いと危ない理由
グーグルで「リポバッテリー 電圧 温度」で画像検索するとこのような表が出てきました。

出典:http://www.baysun.net/ionbattery_story/lithium10.html
上記グラフを見てみると、温度が0℃の時3.6V、1700mAhあたりから急激に電圧が落ちるようです。
どうやら、リポバッテリーは低温で大きな電流を流すと電圧が下がる傾向にあるようですね。
それも急激に電圧が落ちるみたいです。ドローンが冬場に突然墜落するという事を聞くのはこういう現象が起きているからかもしれませんね。
バッテリー温度は20℃以上!
Phantom 3 standardのユーザーマニュアルでは低温環境ではこのような事が記載されています。
- 低温環境下(<0℃)での飛行時は電池容量が大幅に低減
- (<-10℃)の環境下での使用は推奨しません
- -10℃~-5℃の環境下で使用する場合には、電圧が適切なレベルに達する必要がある
- 低温環境下でローバッテリー警告が出た際は、即座に飛行を中止
- 低温環境でバッテリーを使用する前にはバッテリーを温める
- バッテリーの性能を発揮させるために、バッテリー本体の温度を20℃以上に保ってください
Phantom 3 Standardユーザーマニュアルより抜粋
ユーザーマニュアルでもバッテリーの温度は20℃以上と記載がありますし、先ほどの上記のグラフから見ても20℃以上が妥当。
つまり、バッテリーの温度は20℃以上!これで決まりですね。
ちなみに、小心者のわたしは安心して飛ばしたいので常に21℃~23℃位までホバリングさせてから上空に上げるようにしています。
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なかなか温度が上がらない冬対策
わたしはPhantom 3 standardを愛用しておりますが、飛行時間はバッテリー1本でイメージ20分前後が良い所でしょうか。
そんな中、ホバリングさせてバッテリーを温めるために数分使うのはとーーーってももったいないですよね。
ですので、準備が大切なんです!
そこでわたしは100円均一で購入できるバッグを使っています。
バックの内側に銀色っぽい保温コーティング?がされているやつです。
こちらに使い捨てのホッカイロを何個か入れて保温します。
うまくやるとこれだけで23℃以上は保てますのですぐに飛ばす事ができると思いますよ!
ただ、念には念を入れてということでバッテリーを素手で触ってみてどちらかの側面だけが温かくなっている事はないかとチェックしております。
今回お伝えしたのはバッテリーを複数お持ちの方、もしくは複数人で飛ばす場合に有効な手段だと思っています。
バッテリーが少ない場合はポケットにホッカイロと一緒に入れるだけでもOKかと思います。
温度OKすぐ大空へ→は×
このブログを見たから温度OKなのでですぐ大空へ飛ばすぞ~!という方はちょっと待って~!
上空に飛ばす前にはホバリングしてスロットル、ラダー、エルロン、カメラのチルトの挙動が大丈夫か?また、変な音が出ていないか位はチェックして下さいね!
先日プロペラを締めすぎだったのか変な音が出てたので着陸させて再度チェックしてみたところ改善されました!あのまま飛ばしていたらどうなっていたのかorz
ドローンは落ちるものとして念には念を入れて安全確認宜しくお願いしますね!
いかがでしたでしょうか。このブログをご覧頂いて少しでもドローンの落下事故や機体破損して10万・20万のドローンがぁぁぁぁなんて事が減ると嬉しいなと思っています!